asicsのすくすく資料公開

異性間の"取った、取られた″が緊張感を生み、女を美しく見せるヨ−ロッパのあり方はョのような気がするのである。それより私たちにできる方法があるのではないだろうか。
自分からはどうこうしない、するつもりもない、男性から憧れられるような存在を目指して自分を磨くつまり可能的関係を構成する二元的態度である。高嶺の花になることである。

高嶺の花は孤独だが、潔く美しい。世俗の波風とも無縁のところに立っている。
生臭い恋愛三昧からはスーツと距離を置いている。
つまり異性と触れあう可能性を残しながらも、その可能性はあくまで可能性のままであり、実現はしないということである。
"つかず離れず″の美しさとでも言えるだろう。先に立って歩こうとする男に、つかず離れず気持ちのよい距離をあけて歩く。
離れすぎず、言って暑苦しく近すぎもせず、一定の距離をもってスイと歩くことができたら、魅力的なことなのではないだろうか。若い女の子にはできない粋なふるまい、大人の女の存在感がそこにはある。

十代の頃は相手から奪い、してもらいたいことのみ多い恋愛だった。
二十代は結婚がちらつき、条件ばかりを数えあげた。
今、大人になってはじめて、ある距離を置きつつ相手を慈しむという関係を築けるような気がしている。

たとえ実際の恋愛に身を浸さなくとも、心の持ち方ひとつで毅然と、美しくあることができるのではないだろうか。
この先の人生で決して不可能ではないと、私は信じているのである。
三十九歳のときにあれほど怖く、さみしくつらいことに思えた四十代は、いともあっさりとやってきた。
一月の誕生日が過ぎ、その後の何ヵ月かは「なんだ、三十代のときとたいして変わらないじゃない。あの大げさな覚悟っていったい何だったのだろう」という気分だった。

今、四十歳の一年間を経て思うことは「う−む、なかなか良い年まわりではないだろうか」ということである。思い返せば過去十年の三十代は本当に余裕がなかった。
結婚、出産、子育て、異国暮らしに仕事の変化、帰国してゼロから仕事をスタートするなど、こうして書いているだけでも何ともめまぐるしい。これほどではなくても、たいていの人は結婚や出産などで転機を迎え、仕事を続けていれば責任は重くなり、どちらにしても無我夢中で生きなければならない年代、三十代なのではないだろうか。


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